森林は空気や水をきれいにし、人々のくらしを守っています。
森林が果たしているさまざまな役割(やくわり)を整理してみよう。
【6】安全な水とトイレを世界中に、【11】住み続けられるまちづくりを、【13】気候変動に具体的な対策を、【14】海の豊かさを守ろう、【15】陸の豊かさも守ろう
① 災害を防ぐ
② きれいな水をつくる
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森にふった雨は、落ち葉が長い年月をかけてフカフカになった腐葉土(ふようど)にしみこんでいきます。土のすき間を通ることでよごれが取りのぞかれて、時間をかけてきれいな水となっていきます。きれいな水はわたしたちの飲み水になったり、川や海に流れて魚や水辺の生きものが住みやすい環境(かんきょう)にしてくれます。
わたしたちの飲み水は、山からわき出したり、流れてくる川の水をダムにためて末浄水場(すえじょうすいじょう)などに引きこんで、森がとりきれなかった小さなよごれをとったり、消毒をして安心して飲める水道水をつくって、みんなの家庭にとどけています。□ 末浄水場
③ 強い風をやわらげる
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金沢はとくに冬場に日本海側から強い風がふいてきます。海岸にある森は、海からふきつける強い風の「たて」となり、海辺の家や畑を守ってくれています。
クロマツは、養分の少ない砂浜(すなはま)でもしっかりと根を張って、塩分をふくんだ潮風(しおかぜ)にあたってもかれにくいため、海岸林に向いています。□ 下安原(しもやすはら)町の海岸林
④ 空気をきれいにする
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森を守る仕事を調べてみよう!
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森は「緑のダム」と言われていますが、なぜでしょう?
- ①緑の多い山にダムがあるから
- ②森の土がダムの働きをするから
- ③森の木の中に水を貯めているから
A: ②森の土がダムの働きをするから
落ち葉や落ち枝、森に住む生きものなどが作りだした土はスポンジのようにやわらかく、雨をたっぷり吸収できます。この土はダムのようなはたらきをし、大雨がふったときは水が一気に流れ出さないようにして洪水をふせぎ、雨が少ない日が続いてもたくわえた水を少しずつ川に出すことで水がかれないよう調整してくれます。