森にはどんな「めぐみ」があるのかな。かなりんといっしょに調べてみよう!
【2】飢餓をゼロに、【8】働きがいも経済成長も、【12】つくる責任つかう責任、【13】気候変動に具体的な対策を、【15】陸の豊かさも守ろう
① 動植物が育つめぐみの森
森は動物や植物たち生きものが育つ「めぐみ」の場所となっています。金沢の森ではさまざまな動植物たちが関わりあいながら生活しています。
太陽の光や雨水、土の栄養などで森の植物は大きくなり、葉っぱや実をたくさんつくっています。大きくなった植物や葉っぱはいろんな虫や動物のかくれ家になったり、食べものになったりします。小さな虫や動物は大きな動物の食べものになって、大きな動物は年を取ったりして、やがて死んでいきます。死んでしまった大きな動物は土の中にいるとても小さな生きものに食べられて、また植物が育つための土の栄養になります。
こうやって森の中ではいろんな生きものがみんな関わって生活しています。
森の中の食物連鎖(しょくもつれんさ)
② おいしい食べ物が育つめぐみの森
森はおいしい特用林産物(とくようりんさんぶつ)が育つ「めぐみ」の場所となっています。
- ※特用林産物とは
- 森からとれる産物のことをいいます。
例:きのこ(シイタケ)、木の実(サンショウ、ギンナン)、山菜(ゼンマイ)、木炭、たき木 など
タケノコ
竹林で育つタケノコ。金沢のタケノコはえぐみ(※)が少なく、やわらかいのがとくちょうです。ねん土のような土と雪のおかげで、身のひきしまった、あまくやわらかいタケノコになります。
※アクにふくまれる不快な味、強い苦みとしぶみが混ざった味
原木(げんぼく)きのこ
伐(き)り出した樹木(じゅもく・原木のこと)にあなをあけ、菌(きん)の植え付け(植菌〔しょっきん〕)をして、日光があまりあたらない日かげに置いて育てる方法で作られています。
原木きのこは、肉厚で香りや風味が強いのがとくちょうです。
③ 木材が作られるめぐみの森
森は家具や住宅(じゅうたく)に使用する木材にするための木を育てる「めぐみ」の場所となっています。
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①木を植える
苗畑(なえばた)で育てられた苗木(なえぎ)を、山の地面にあなをほって植えます。
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②下草をかる
苗木が育つときにじゃまになる雑草などをかり取ります。また、木にまき付いたつるも取りのぞきます。
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③雪起こし
雪の重みで曲がったりたおれたりした苗木を、ロープなどで引っ張って起こし、まっすぐになるよう手助けします。
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④枝打ち
かれた枝や下枝をそのままにすると、木に節(ふし)ができてしまうので、きれいな木材にするために、枝を打つ(※)作業をします。
※のこぎりなどで伐(き)ること
節ができてしまった木材
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⑤間伐(かんばつ)
苗木が育って大きくなると、ぎゅうぎゅうに混み合います。そこで、木を少しずつ伐採(ばっさい)して、木と木の間を広くすることで、残した木が大きく育つようにします。
間伐された木材は「間伐材(かんばつざい)」としてさまざまなところで有効活用されています。 -
⑥収穫(しゅうかく)
植えてから40~50年くらいで木を伐(き)って収穫します。(林業では「主伐」(しゅばつ)といいます。)
- 間伐(かんばつ)とは
- 森の中の木がたくさん成長して混みあってくると、太陽の光や水をうばい合って、どの木も大きく育つことができなくなってしまうよ。木材にするための木を大きく育てるために、木の間引きをしているんだね。
伐 るという漢字について
「伐る」という字は小学校では習わない漢字だけど、道具(ほこ・戈)を持って人を斬(き)る、という成り立ちがある漢字なんだ。いのちがある木にたいしても、心苦しい気持ちや大切にしていく責任をはっきりしたいという思いから、このホームページでは「伐」という漢字を使っているよ。
Let’s try
金沢の森にはどんな動物がいるのかな?
コラム:金沢で育つ動植物
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ギフチョウ
サクラの花がさくころ、金沢では平栗(ひらぐり)地区でよく見られますが、全国的にはとてもめずらしいチョウです。
アゲハチョウの仲間で、幼虫(ようちゅう)のエサとなる植物のカンアオイ類があって、日が差しこむ明るい雑木林に生息しています。 -
カタクリ
雪がとけるころ美しいむらさきの花をさかせます。カタクリは、種が地表に落ちてから花をさかせるまでに8年もの長い年月を必要とします。金沢では平栗地区でよく見られる植物です。
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ニホンカモシカ
特別天然記念物に指定されています。医王山(いおうぜん)などの山間地域(ちいき)にすんでいます。
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写真提供:大井 徹(石川県立大学教授)
ツキノワグマ
ブナ、ミズナラの木の実が大好きです。金沢をふくめ、石川県に生息しているクマはすべてがツキノワグマです。森に入るときはクマに出あわないように鈴(すず)など音がでるものを身に着け、2人以上で行動しましょう。
答えがわかったら、クリック!
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間伐(かんばつ)した木はどうしている?
- ①使えないので捨(す)てる
- ②いろんなところで使う
A: ②いろんなところで使う
間伐材(かんばつざい)の有効利用として、えんぴつ、ベンチなどさまざまなものに活用されています。木を大切に使いましょう。
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森で育てる食べものはどれでしょう?
- ①シイタケ
- ②スイカ
- ③レンコン
A: ①シイタケ
シイタケは古くから森の木を利用して育てています。シイタケは低カロリーで栄養(えいよう)も豊富で、いろいろな料理に使うことができるので、たくさん食べましょう!